8日の本土マーケットは値上がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比93.70ポイント(2.28%)高の4205.92ポイントと4日ぶりに反発した。
上海A株指数は98.27ポイント(2.28%)高の4406.32ポイント。
外貨建てB株相場も上昇。
上海B株指数が6.27ポイント(1.60%)高の397.54ポイント、深センB株指数が35.58ポイント(2.50%)高の1458.59ポイントで引けた。
自律反発狙いの買いが優勢。
直近の3日続落で、上海総合指数は約8%下落しているため、値ごろ感が着目された。
取引時間中に公表された4月の中国貿易統計は、輸出と輸入がそろって予想よりも悪い結果だったため、市場では、「当局が一段の景気テコ入れ策に動く」との思惑を強めている。
幅広い銘柄が買われ、上海総合の構成銘柄9割超が上昇した。
なかでも、ITハイテク関連の銘柄が高い。
システム開発の用友軟件(600588/SH)が値幅制限いっぱいまで買われた。
Eコマース世界最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ)が7日、15年1~3月期の業績を発表し、減益ながらも売上高と利益が予想を上回ったことが業界全体の支援材料となっている。
空運株も軒並み急伸。
石油や海運、自動車などに続き、空運業界にも合併再編の観測が流れたことを材料視した。
前日に売りの目立った「一帯一路」構想(現代版シルクロードの構築を目指す)の関連銘柄などにも買い戻しが入っている。
また、ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は2.1%高と急伸し、指数算出以来の最高値を更新。
深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)について、中国国務院がすでに認可した模様——と報じられたことが思惑買いを誘った。
【亜州IR】