[31日 ロイター] - 男子テニスツアーを統括するATPは31日、元恋人への暴力疑惑があった元世界ランキング2位のアレクサンダー・ズベレフ(25、ドイツ)に対して処分を科さないと発表した。
ATPは2021年10月、元恋人が交際中にズベレフから精神的にも肉体的にも暴力を受けたと雑誌のインタビューで語ったことを受け調査を開始。ズベレフは一貫して全ての疑惑を否定していた。
ATPは、ズベレフと元恋人の両名、および家族や友人、選手、ツアー関係者など24人に対する第三者機関の聞き取り調査の結果を受け、「公表された暴力の疑惑を立証する証拠が不十分であることが判明した。よって、ATPによる懲戒処分は行われない」と声明で述べた。
ズベレフは自身のインスタグラムで、「最初から私は無実を主張し、私に対する根拠のない疑惑を否定してきた。ATPの独立した調査に加え、私はドイツとロシアでも訴訟を起こし、いずれも勝訴した。私が今優先することはけがから回復し、この世界で最も愛するテニスに集中すること」とつづった。