[東京 3日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 123.08/10 1.1092/96 136.53/57 午前9時現在 123.05/07 1.1084/88 136.40/44 NY午後5時 123.04/07 1.1083/86 136.41/45
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル高/円安 の123円前半だった。前日の米雇用統計から期待していたほど強い結果でなかったこと で、朝方にはドル買い機運がやや後退した。午後にかけて株価がプラスに浮上する中でド ル/円も値を戻したが、週末にギリシャの国民投票を控えており、積極的にポジションを 傾ける動きは出なかった。
ドル/円は朝方123円ちょうど付近で小動きとなっていたが、日経平均株価の寄り 付き後にドル売りの流れとなり、122.81円まで下押しされた。ただ、同水準で下げ 渋り、正午にかけて持ち直した。123円を割り込んだところでは、日本の実需筋や投資 家などから買いが入りやすいという。
米6月雇用統計の非農業部門雇用者の増加は20万人を超えており、冷静に見れば悪 くない数字との評価もある。ただ、4月と5月分が合計6万人下方修正されたことなどを 受け、市場で「ドル買いもいったん休憩という感じになっている」(邦銀)という。
午後は、ギリシャ国民投票を5日に控え、相場は盛り上がりに欠ける展開になったよ うだ。「結果がどうなるか見通しが立てにくい。ここから大きくポジションを傾けていく 様子ではない」(国内金融機関)との声が出ていた。
日経平均株価がプラス圏に浮上する中で、ドル/円も朝方の下押しからじりじり値を 戻し、一時123.18円まで上昇したものの「米国が休日のため、海外時間にかけて大 きな値幅は出にくいのではないか」(同)との声が聞かれた。 <ギリシャ紙世論調査は賛成・反対がきっ抗>
ギリシャ紙による世論調査の内容が伝えられたが、相場の反応は限定的だった。ギリ シャのエトノス紙に掲載された最新の世論調査によると、緊縮策受け入れ賛成派は44. 8%、反対が43.4%と、きっ抗する内容となっていた。11.8%は未定としている 。一方、ユーロ残留希望は74%、自国通貨を望むのは15%だった。
市場では「想定から大きく外れる内容ではない。財政緊縮への賛成が反対を上回って いるが、反対も依然多い。それでもユーロ圏には居座りたいというのは、現政権の考え方 そのもののように見える」(国内金融機関)との指摘が出ていた。
(為替マーケットチーム)