[シンガポール 23日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルの幹部は23日、アジア太平洋地域ではバイオ燃料の需要が乏しいため、企業にとって関連プロジェクトへの多額の投資を正当化することが難しいとの見解を示した。
同社の低炭素ソリューション・アジア太平洋地域担当プレジデント、イルティザ・サイード氏は、シンガポールで開かれたエネルギー関連会議で「われわれはさまざまな供給源を特定したが、業界の観点からは何十億ドルもの投資を正当化できるほど有意でも重大でもない」と語った。
英石油大手シェルは今年、シンガポールでバイオ燃料プロジェクトを一時停止した。一方、フィンランドのネステは、シンガポールの工場を拡張して代替航空燃料の生産能力を年間100万トン引き上げた。