Dmitry Zhdannikov
[ダボス(スイス) 17日 ロイター] - 商品取引大手マーキュリア・エナジー・グループのマルコ・デュナンド最高経営責任者(CEO)は17日、原油価格を現在の水準に維持するには石油輸出国機構(OPEC)のさらなる減産が必要になる可能性があるとの見解を示した。需要の伸び悩みや米国の生産が高水準であることが背景。
世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の合間にロイターに語った。
デュナンド氏は「米生産の高い伸びは、中国の需要が年に日量100万バレルのペースで拡大しているときにうまく機能する。しかし、中国の需要も世界全体の需要も減速しており、今年はおそらく150万バレルの伸びになるだろう」と指摘した。
17日発表された2023年第4・四半期の中国国内総生産(GDP)伸び率は市場予想を下回った。
デュナンド氏は、需要の伸びが鈍化する環境下ではOPECは合意された供給抑制を非常によく順守していることを示す必要があると指摘。「サウジアラビアが価格をコントロールしたければ、減産をさらに進める必要があるだろう」と述べた。