[北京 25日 ロイター] - 中国国営の中国海洋石油(CNOOC)は25日、2024年の設備投資計画を年間ベースで過去最高水準に引き上げ、同年の石油と天然ガスを合わせた生産目標は原油換算バレル(BOE)で過去最高の7億―7億2000万バレルを見込むと発表した。
前年の生産量は6億7500万バレルで、これよりも約8%多い生産計画だ
24年の生産量の69%は国内事業が占める見通し。この中に渤海湾油田のほか、南シナ海深海の天然ガスや、陸上の炭層メタン事業での新規生産が加わる。海外ではブラジルの海底油田のメロ鉱区事業(Mero―3プロジェクト)で大幅な生産増加を見込む。
販売可能な原油・天然ガスの数量などを示す「ネット生産量」の今後の目標について同社は、25年に7億8000万─8億バレル、26年に8億1000万─8億3000万バレルとそれぞれ明らかにした。
24年の設備投資は総額1250億元(174億4000万ドル)~1350億元を計画。これまで過去最高だった前年の1280億元を超える可能性がある。同社首脳によると、世界の原油価格が1バレル=65ドル程度であれば許容できる水準で、同社の主な優先事項はコスト管理という。