Georgina McCartney Arathy Somasekhar
[ヒューストン 26日 ロイター] - 米国時間の原油先物は上昇し、約2カ月ぶりの高値を付けた。週間では2週連続で上昇。良好な米経済成長と中国の景気刺激策の兆しが需要期待を高める一方、中東の供給懸念がさらなる支援材料となった。
清算値は、北海ブレント先物が1.12ドル(1.36%)高の83.55ドルと、昨年11月30日以来の高値。米WTI先物は0.65ドル(0.84%)高の78.01ドルと、こちらも11月以来の高値となった。
独立系石油市場アナリストのティム・エバンス氏は「中国の景気刺激策や米国の第4・四半期国内総生産(GDP)成長率が予想を上回ったこと、米国のインフレデータが冷え込んでいること、地政学的リスクが続いていること、そして先週の米原油在庫が予想を上回る920万バレル減少したことなどが価格を押し上げた」と述べた。
両先物とも週間では6%超の上昇となり、イスラエルとイスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの紛争が始まった10月13日終了週以来の上げ幅を記録した。