Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は31日、ウクライナ産農産物に対する輸入制限を提案した。フランスなどEU加盟国で広がる農家による抗議デモの沈静化を図る。
提案では、ウクライナ産農産物に対する輸入関税の停止を2025年6月まで1年間延長する。一方で、鶏肉や卵、砂糖については、緊急輸入制限措置を導入。輸入量が22─23年の平均を上回った場合、関税を適用する。
また、加盟国のうち1カ国以上で穀物など農産物の輸入急増による市場の混乱が起きた場合、欧州委が制限措置を発動できるようにする。重大な事態とみなされた場合には、加盟国からの要請を受けた21日後に発動される。