[7日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6336.35(+10.19) 前営業日終値 6326.16(+27.24)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9970.40(+67.57) 前営業日終値 9902.83(+88.04)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4667.34(+6.70) 前営業日終値 4660.64(+43.74)
<ロンドン株式市場> 続伸し、FT100種総合株価指数 FTSE. が10.19ポ イント(0.16%)高の6336.35と、8月20日以来約7週間ぶりの高い終値と なった。金属価格の上昇に伴い鉱業株が買われたほか、上期利益の減少率が市場予想ほど 悪くなかった小売り大手テスコ TSCO.L も値上がりした。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は5.81%の上昇。モルガン・スタンレー証券は鉱業株の 投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」へ引き上げた。 鉱業大手アングロ・アメリカン AAL.L は約10%値上がりした。FT100種に含 まれない小型株では、南アフリカのプラチナ生産会社ロンミン LMI.L が33.6%の急 騰となった。 テスコは2.5%上昇した。上期利益は55%減ったものの、一部が予想していたほ ど悪くなく、競合よりも良い内容となった。 ビール世界第2位の英SABミラー SAB.L は0.3%上昇した。最大手アンハイザ ー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ) ABI.BR が1株当たり42.15ポンドに買収 価格を引き上げたが、SABミラーはこれを再度拒否した。提案額はSABミラーの市場 価格を上回っており合併・買収(M&A)をめぐる先行き不透明感が漂っている。 FT100種は、主に中国経済の低迷を懸念した売りで、第3・四半期はマイナス圏 に落ち込んだ。4月につけた過去最高値の7122.74ポイントを依然10%ほど下回 っているが、最近の持ち直しで自信を取り戻す投資家もいる。 ロンドン・キャピタル・グループのアナリスト、ブレンダ・ケリー氏は「FT100 種は8月以来ようやく6300ポイントを抜けて上昇基調となっている。『やや強気』以 上の相場であり、この勢いが続けばさらに大幅高となるだろう」と述べる。
<欧州株式市場> 小幅続伸して取引を終えた。前日までの勢いには欠けたものの、 鉱業と自動車株が買われて相場を押し上げた。航空株は値下がりした。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は1.66ポイント(0.12%) 高の1423.78で取引を終えた。取引時間中は約1カ月ぶりの高値をつける場面もあ ったが、終盤にかけて上昇幅を圧縮した。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は6.31ポイント(0.20%)高の3226.40だった。 米国株が序盤で値下がりしたことから、欧州株も終盤にかけて連れ安となった。世界 経済への不安が再浮上する中で最近続いていた買い戻しが止まったと指摘するトレーダー もいた。 STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は7営業日続伸し、5.20%上昇した。 モルガン・スタンレー証券は、リオ・ティント RIO.L とBHPビリトン BLT.L 、アング ロ・アメリカン AAL.L の投資判断を上方修正した。 排ガス規制逃れ問題で揺れるドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)