Andrew Hayley
[北京 20日 ロイター] - 中国税関総署が20日発表した貿易データによると、パイプラインやタンカー経由を含めた3月のロシア産原油の輸入量が前年同月比12.5%増の1081万トンとなり、ロシアが引き続き最大の対中供給国であることが分かった。日量ベースでは255万バレルに上り、過去最高を記録した2023年6月の256万バレルに迫った。
ロシア石油大手ロスネフチのサハリン産「ソコール」原油がロシアのタンカー7隻によって中国に供給されたことが主因。ソコール油は米国などの制裁を受けて海上貯蔵施設で3カ月間貯蔵されたままだった。
また、中国の国有石油・ガス生産大手、中国海洋石油(CNOOC)が戦略備蓄をロシア産原油で増やしたことも3月に輸入量が伸びた一因だった。