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日経平均は反落、任天堂がしっかり、決算後のアク抜けが今後のコンセンサスになるか

発行済 2016-10-27 12:06
更新済 2016-10-27 12:33
日経平均は反落、任天堂がしっかり、決算後のアク抜けが今後のコンセンサスになるか
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 日経平均は反落。
50.61円安の17341.23円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えた。
26日の米国市場は高安まちまちだったほか、原油相場が下落していることもあり、利食い先行で始まった。
決算発表が本格化するなか、キヤノン (T:7751)、LINE (T:3938)、任天堂
(T:7974)が売り気配からのスタート。
アドバンテスト (T:6857)、オリックス (T:8591)が買い気配から始まるなど、決算内容を受けた物色が強まっている。


 全体としては引き続きこう着感の強い相場展開となるなか、前場半ばには一時17400円を回復する場面もみられている。
ただし、17400円回復による目先的な達成感もあってか、前引けにかけては再び下げに転じてきており、この影響から円相場も若干円高に振れて推移している。
規模別指数は大型株指数のみがプラスをキープ。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗。
セクターではその他金融、陸運、不動産はしっかり。
半面、海運、医薬品、電気機器が冴えない。


 日経平均は売り先行後に一事プラス圏を回復するなど、底堅い相場展開である。
任天堂
(T:7974)が売り一巡後に一時プラスに転じていることも、安心感につながろう。
ただ、決算発表が本格化する中では、決算を見極めたいとするムードも強い。
日銀のETF買い入れなどの需給要因が下支えとなり、先高期待の強い上昇ではあるが、決算を前にいったんはポジションをクローズする流れにも向かいやすいところである。


 とはいえ、任天堂のほか、LINE (T:3938)についても、大きく下げてはいるが、寄付き価格を上回って推移している。
決算後のアク抜けへの市場の意識が高まってくるようだと、今後予定されている企業で下方修正等が出てきたとしても、売り一巡後のアク抜けを意識した物色に向かわせてきそうである。

(村瀬智一)

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