[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米乳児用粉ミルクメーカー、ペリゴのマレー・ケスラー最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューに答え、年内いっぱい商品不足と需要増大が続くとの見通しを示した。
医薬品大手アボット・ラボラトリーズが2月、同社の粉ミルクを与えられた乳児が細菌感染症を起こしたとの訴えを受けて当該製品を回収したのをきっかけに、米国では粉ミルク不足が深刻化し、政府は対応を迫られている。
ペリゴは、ウォルマートやアマゾン・ドット・コムなど小売り大手のプライベートブランド(PB)向けに乳児用粉ミルクを製造。ケスラーCEOは、一部工場で稼働率を115%に高めるなど、「対策を強化し、死力を尽くしている」と述べた。
米食品医薬品局(FDA)の要請を受け、4種類の製品に注力していることも明らかにした。
ケスラー氏によると、米国の乳児用粉ミルク市場におけるペリゴのシェアは約8%。