[12日 ロイター] - ソフトバンクグループ (T:9984)が出資する米シェアオフィス大手ウィーワークのマルセロ・クラウレ会長は、同社が2022年を目指していたキャッシュフロー(現金収支)の黒字化が1年早く21年に達成できる見込みだと明らかにした。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が12日伝えた。
クラウレ氏はFTのインタビューで、新型コロナウイルス流行初期からウィーワークのオフィススペースへの需要は堅調だと述べた。
FTによると、同社は8000人以上の人員を削減、リース契約を再交渉し、キャッシュバーン(現金消費)を抑えるため資産を売却、コストを削減したという。
ウィーワークは今年、5カ年再生計画を定め、各種財政目標の達成に努めているほか、クラウレ氏の下で経営幹部の刷新を進めている。
クラウレ氏はまた、21年末までに営業黒字化を目指す目標の達成に向けて順調だと述べた。
FTによると、ソフトバンクグループ幹部でもあるクラウレ氏は「誰もがウィーワークの目標は達成不可能と考えた。だが1年後には、ウィーワークは多様な資産を持つ黒字企業になっているだろう」と語った。
ウィーワークはロイターの取材に対し、FTの記事内容以上にコメントすることはないとした。