[10日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は10日、米国と世界の経済は来年半ばまでにリセッション(景気後退)に傾く可能性があるとの認識を示した。CNBCが10日報じた。
報道によると、ダイモンCEOは暴走するインフレや大幅な利上げ、ロシアのウクライナ侵攻、連邦準備理事会(FRB)の量的引き締め(QT)政策に伴う未知の効果などがリセッションの可能性を示す指標だと指摘。「これらは非常に深刻な事象で米国や世界を(リセッションに)押しやる可能性がある。6─9カ月後には米国が何らかのリセッションに陥るだろう」とした。
S&P総合500種は年初来で約24%下落。ダイモン氏は現在の水準から「さらにあっさりと20%」下落する可能性があり、「最初の下落よりはるかに大きな痛み」となるだろうと述べた。
世界銀行のマルパス総裁と国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事も10日、世界的なリセッションのリスクが高まっていると警告した。