[ヘルシンキ/ブリュッセル 5日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は5日、欧州がこの冬季に貯蔵した天然ガスを消費することから、来年はさらに深刻なエネルギー不足に直面する可能性があると述べた。
ロシアのウクライナ侵攻を機に、欧州諸国はガス貯蔵を容量の約90%まで増やしている。
ビロル氏はフィンランドで記者団に対し「政治・技術的なサプライズがない限り、欧州はこの冬を乗り切ることができるだろう」が、来年の冬もかなり厳しい状況になる可能性があると述べた。
天然ガスの約40%をロシアに依存してきた欧州が直面する本当の困難は、冬の需要によって25─30%まで減少した貯蔵を補充する必要が出てくる2月か3月に始まりそうだ。