ブラックフライデーがやってきました! 最大60%割引InvestingProをお見逃しなく 特別セールを請求する

FRB高官、数カ月先の物価上昇圧力巡り活発な内部議論も

発行済 2022-05-24 13:15
更新済 2022-05-24 13:18
© Reuters.  米連邦準備理事会(FRB)高官は6月と7月にそれぞれ大幅な追加利上げを行うことを総じて支持しているが、その後については数カ月先の物価上昇圧力を巡る見解の違いによって立場

[アトランタ/サンフランシスコ 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)高官は6月と7月にそれぞれ大幅な追加利上げを行うことを総じて支持しているが、その後については数カ月先の物価上昇圧力を巡る見解の違いによって立場が変わり、内部で活発に議論されそうだ。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁は23日、6月と7月に0.50%ポイントの利上げを行った後は、インフレと経済への影響を精査するためにいったん利上げを停止することは「理にかなう」と述べた。

FRBがインフレの進展や経済の弱さを十分見極め、9月にも利上げを一時停止して検証を行う可能性を、これまでで最も明確に示唆するものだ。

ボスティック氏は、より積極的に行動しなければならないリスクはあるとする一方、「私は楽観主義者」だと述べ、それまでにインフレ率が低下し始めるとの想定を示した。

カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は別のイベントで、ウクライナ戦争や中国のロックダウン(都市封鎖)など、インフレ圧力を増減させる多くの要因を列挙し、先行きの不透明感を強調した。

また、新型コロナウイルス流行で米国経済が変化し、労働供給が予想以上に制約されているなどと指摘。推定で数兆ドルに上る家計の過剰貯蓄がFRBの「需要を冷やす仕事」をより困難なものにするという「ワイルドカード(不確実要素)」にも言及した。

さらに問題を複雑にしているのは、FRBが来月から9兆ドルのバランスシート縮小を開始し、前回縮小局面よりもはるかに不安定な市場環境の中で政策引き締めを強化することだ。

ジョージ氏は「前途は多難かもしれない」と語った。

© Reuters.  米連邦準備理事会(FRB)高官は6月と7月にそれぞれ大幅な追加利上げを行うことを総じて支持しているが、その後については数カ月先の物価上昇圧力を巡る見解の違いによって立場が変わり、内部で活発に議論されそうだ。写真はFRBの建物。ワシントンで1月撮影(2022年 ロイター/Joshua Roberts)

FRB高官の中には、年内残り全ての米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5ポイントずつの利上げを行い、年末までに政策金利を3.5%にするよう求める積極派もいる一方、7月以降には利上げ幅を縮小するとの見方もある。

ボスティック氏は利上げ幅縮小派で、年末時点のフェデラルファンド(FF)金利は2─2.5%の範囲になるとの見通しを示した。

ジョージ氏は、具体的な利上げペース見通しを示さなかった。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます