25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ソフトバンクGや半導体関連株がけん引■前場の注目材料:信越化、1Q営業利益12.7%増、コンセンサスを上回る■日立ハイテク、300億円投じ国内新工場、半導体装置を生産■ソフトバンクGや半導体関連株がけん引25日の日本株市場は、引き続きハイテク主導で底堅い相場展開が見込まれる。
24日の米国市場では、ボーイングの決算が嫌気されてNYダウは79ドル安だったが、半導体・半導体製造装置が堅調推移となり、ナスダックやSOX指数は強い動きをみせており、安心感につながろう。
また、米司法省はソフトバンクG (T:9984)傘下のスプリントとTモバイルUSの合併を承認する見通しと伝えられているほか、ソフトバンクGは新ハイテク投資ファンドに400億ドル(約4兆3000億円)を投じると発表する見通しとの報道もあり、ソフトバンクGが日経平均をけん引する格好になりそうだ。
また、米国ではボーイングのほか、キャタピラーが中国での販売低迷から予想下回る決算となったが、一方でフェイスブックが取引終了後に発表した4-6月期決算は予想を上回り、時間外で上昇していることも材料視されやすい。
まずは、シカゴ日経225先物にサヤ寄せする格好から買いが先行することになろう。
とは言え、欧州中央銀行(ECB)理事会や来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、金融政策の行方を見極めたいとのムードもある。
また、このところは買い先行で始まったとしても、前場段階で一巡しており、後場は狭いレンジでの取引が続いており、手掛けづらい状況は変わらず。
また、足元では値がさハイテク株への買い戻しとみられる動きが強まっているが、売買代金は連日で2兆円を下回っており、薄商いの中を先物主導で上昇している面はある。
短期的な売買のなかでは反動の動きも警戒されやすく、積極的にはなりづらいところである。
先回り的に買い戻しの動きが出ているが、昨日決算を発表した信越化 (T:4063)やアドバンテスト (T:6857)は想定内ではあろうが、コンセンサスを上回っており、よりアク抜け感が強まるかを見極めたいところである。
引き続き強含みとなるようだと、ハイテク株への見直しが強まり、日経平均を押し上げる格好にもなりそうだ。
■信越化、1Q営業利益12.7%増、コンセンサスを上回る信越化 (T:4063)は第1四半期決算を発表。
売上高は前年同期比0.7%増の3862.11億円、営業利益が同12.7%増の1075.02億円だった。
コンセンサス(965億円程度)を上回る。
ウエハー事業の営業利益は前年同期比31%増の394億円となった。
塩化ビニール樹脂は4%減の253億円にとどまった。
市況が軟調なためで、需要期に入る7月以降は市況が改善するとみている。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(21709.57、+88.69)・ナスダック総合指数は上昇(8321.50、+70.10)・シカゴ日経225先物は上昇(21745、大阪比+75)・1ドル108円10-20銭・SOX指数は上昇(1622.02、+48.75)・VIX指数は低下(12.07、-0.54)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・日銀追加金融緩和への期待・株安局面での自社株買い・米利下げ観測・日産自 (T:7201)欧・アジア軸に1万人規模削減、海外事業不振・クボタ (T:6326)米研究拠点を22年開設、UVの現地開発加速・日立ハイテク (T:8036)300億円投じ国内新工場、半導体装置を生産・富士フイルム (T:4901)監視カメラに参入・三菱電 (T:6503)プラ配合用新素材、親水性・親油性汚れを抑・小林製薬 (T:4967)漢方薬など19品目投入、初年度売上高43億円へ☆前場のイベントスケジュール・特になし
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