11日の中国本土市場は大幅に値上がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比73.59ポイント(2.58%)高の2925.72ポイントと続伸した。
上海A株指数も上昇し、77.06ポイント(2.58%)高の3064.38ポイントで取引を終えている。
中国の政策期待が強まる流れ。
米国との貿易摩擦を背景に景気の下振れ圧力が強まるなか、中国政府は財政政策を強化する方針だ。
国務院弁公庁などは10日、地方「専項債(特別債)」に関する規制緩和措置を発表。
鉄道や高速道路など大型インフラ投資を後押しする。
資金流入の思惑も続く。
「金融当局は保険会社の株式投資規制を緩和する方向で検討中」と報じられたことも引き続き材料視された。
指数は徐々に上げ幅を広げ、中盤から一段高となっている。
指数構成銘柄はほぼ全面高。
なかでも、インフラ関連株の上げが目立ち、ゼネコンの中国鉄建(601186/SH)が6.7%高、建機の三一重工(600031/SH)が5.8%高、セメントの華新水泥(600801/SH)が8.7%高と値を上げている。
証券・保険株も急伸。
中国銀河証券(601881/SH)がストップ高、中国人民保険集団(601319/SH)が5.1%高で引けた。
消費関連株、運輸株、ハイテク株、自動車株、医薬品株なども幅広く買われている。
農業関連株も物色が続く。
農業生産会社の新疆農業総合開発(600359/SH)と同業の湖南全建米業(600127/SH)が連日のストップ高。
農機メーカーの第一トラクター(ファースト・トラクター:601038/SH)も値幅制限いっぱいまで上昇した。
主要農産物の国内自給率を高めるために、中国当局は各種の支援策を打ち出している。
外貨建てB株も値上がり。
上海B株指数が7.71ポイント(2.74%)高の289.03ポイント、深センB株指数が19.95ポイント(2.17%)高の938.33ポイントで終了した。
【亜州IR】