[ロンドン 24日 ロイター] - ロシア大統領府は24日、同国の富豪ロマン・アブラモビッチ氏がロシアとウクライナの初期の和平交渉に関与していたことを明らかにした。現在は、両国の交渉団が協議に臨んでいるという。
ウクライナはアブラモビッチ氏にロシアとの仲介を支援するよう求めていた。
ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団に「(アブラモビッチ氏は)初期段階では関与していた。現在は、ロシアとウクライナの交渉団が協議を進めている」と述べた。
アブラモビッチ氏はユダヤ人でイスラエルの市民権を持つ。プーチン政権下では、極東ロシアにあるチュクチ自治管区の知事を務めた。その後、2003年にサッカーのイングランド・プレミアリーグ、チェルシーを買収した。
関係筋によると、同氏は今月、和平を模索するため、シュレーダー元独首相と会談している。