[23日 ロイター] - 中国の石油・ガス生産大手、中国海洋石油集団(CNOOC)が米油田権益の売却を買い手候補に打診している。制裁への懸念や、国内への投資要求を受け、西側諸国からの撤退を加速させている。2人の関係筋が明らかにした。
ロイターは4月、CNOOCが英国、カナダ、米国での事業撤退を検討していると報じた。中国当局内では、ロシアのウクライナ侵攻への非難を拒んだことで、こうした資産が西側の制裁対象になる可能性があるとの懸念が高まっていた。
CNOOCは、イーグルフォードとロッキー山脈に広がるシェール層や、メキシコ湾沖にある2カ所の大規模油田の権益を保有している。別の二人の筋によると、メキシコ湾の保有資産については、英石油ガス生産大手ハーバー・エナジーと売却に向け交渉入りしているという。
関係筋は、資産売却は保証されたものではないと説明。買収内容が適切でなく、また政治状況が急変した場合には、権益保有を継続する可能性があると指摘した。