[北京 28日 ロイター] - 中国黄金協会が発表した2020年上期の金消費量は前年同期比38.25%減の323.29トンだった。新型コロナウイルス感染拡大による影響や景気減速、金価格の上昇に圧迫された。
ただ、第2・四半期は金の消費が上向き始めたという。
第1・四半期の金消費は前年比でほぼ半減。新型コロナ流行を受けた厳格な制限措置や金価格の上昇が響いた。
金の現物価格
ロイターの算出によると、第2・四半期の金消費は前期比で17.5%増の174.66トン。前年同月比では26.2%減。
黄金協会は、消費の減少ペースが鈍化していることについて、第2・四半期に新型コロナの感染が収束したことや景気対策の導入に加え、様々なオンライン販売や、若者向けの軽量の金宝飾品の開発など「革新的な」販売努力が背景だと指摘した。
黄金協会は、上期の金消費量は「満足のゆくものではない」としながらも、金貨の販売が「好調」で、第2・四半期の販売はわずかな減少にとどまったと指摘している。詳細は明らかにしていない。
上期の金生産量は前年比7.3%減の217.8トンだった。第2・四半期の生産量は前期比5.81%増加した。同協会は第2・四半期に国内生産が正常化したとしている。
*内容を追加します OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200728T033514+0000