[モスクワ 25日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の協調減産について、ロシアは来年2月から追加で日量50万バレルの増産を支持するとの見通しを示した。
原油価格は今週、新型コロナウイルスの変異種発生を受けて下落。現在は1バレル=50ドル台で推移している。
副首相は25日に公表が解禁されたコメントで、石油生産の回復を実現する上では1バレル=45ー55ドルがロシアにとって最適な水準だと指摘。ロシアの生産量はOPECプラスの協調減産で大幅に落ち込んでいる。
OPECプラスは、来年1月から減産規模を日量50万バレル縮小することで合意。次回1月4日のオンライン会議で2月に減産規模をさらに日量50万バレル縮小するかを協議する見通し。
副首相は記者団に「正常な安定した状態が続けば(日量50万バレルの増産を)支持するだろう」と発言。市場の混乱を避けるため、段階的な増産を支持すると述べた。