[アムステルダム 9日 ロイター] - 米クラウドコンピューティングサービス会社ファストリーは9日、8日に発生した世界規模のシステム障害は同社のソフトウェアのバグが原因で、顧客が設定を変更した際に発生したと発表した。
8日のシステム障害は、インターネットが少数のインフラ企業に依存している問題が浮き彫りになった。英紙ガーディアンや米紙ニューヨーク・タイムズ、英政府、レディット、アマゾン・ドット・コムといったトラフィック量の多いサイトが停止した。
同社のエンジニアリング・インフラストラクチャー担当幹部のニック・ロックウェル氏はブログで「今回の障害は広範囲かつ深刻で、顧客と利用している全ての方々に影響を与えたことを心よりお詫びする」と陳謝した。
同社によると、バグは5月12日に顧客に配布されたソフトウェアのアップデートに含まれていたが、ある未確認の顧客が設定変更を行った後に問題が発生。「当社のネットワークの85%でエラーが表示された」という。
同社は障害が発生した0947GMT(日本時間午後6時47分)直後に異常に気付き、1235GMTには完全復旧した。1725GMTには恒久的な修正プログラムの配布を開始した。