[サウスレイクタホ(米カリフォルニア州) 23日 ロイター] - バイデン米大統領は23日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が飛行機の墜落で死亡したとの情報に驚いていないと述べた。
ホワイトハウスによると、飛行機墜落について説明を受けたバイデン氏は記者団に対し、何が起こったのか事実は分からないとした上で「しかし驚いてはいない」と語った。
また「ロシアで起きることで(同国大統領の)プーチン氏が背後にいないことはあまりない」とも述べた。
ロシア当局は23日、ロシアの首都モスクワの北方で同日夕に墜落したプライベートジェット機の搭乗者リストにプリゴジン氏が記載されていたと発表した。ロシアのタス通信が報じた。情報によると、生存者はいないもよう。
<プーチン氏の命令か>
米中央情報局(CIA)の元モスクワ支局長、ダニエル・ホフマン氏はロイターに対し、飛行機墜落はプーチン氏の命令で起きたと確信しているとし「プーチン氏を裏切る者は究極の代償を払うことになる」と語った。
米シンクタンク、欧州政策分析センター(CEPA)の専門家、パベル・ルジン氏は今回の出来事について、ロシア上層部の亀裂を示しているとの認識を示し「プーチン氏がそれほど強力なら、なぜプリゴジン氏を逮捕しなかったのか」との疑問を呈した。
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