*07:41JST 8日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反落、景気減速懸念や金融不安が重し
■NY株式:米国株式市場は反落、景気減速懸念や金融不安が重し
ダウ平均は158.64ドル安の35,314.49ドル、ナスダックは110.07ポイント安の13,884.32で取引を終了した。
中国の7月輸出入が予想以上に悪化し、世界経済の減速を懸念した売りが先行。
加えて、格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが主要銀6行の格付見直しや中小銀10行の格下げを発表し、金融不安が再燃した。
一方、金利の低下に伴い、安値からは押し目買い意欲もみられ、終盤にかけては下げ幅を縮小した。
セクター別では医薬品・バイオテクやテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが下落した。
製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、糖尿病治療薬の「マンジャロ」などの売り上げが強く、通期の見通しを引上げ、買われた。
エンターテインメントのディズニー(DIS)はコスト削減の一環として人口知能(AI)技術を調査する作業部会を設置したとの報道が好感され、上昇。
一方、地銀のM&Tバンク(MTB)やウェブスター・ファイナンシャル(WBS)などは格下げを嫌気しそれぞれ売られた。
PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC)やシチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)は格付見通しの引き下げが嫌気され、下落。
大手のJPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)も同セクターの警戒感から売られた。
貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は労使協約の暫定合意でコスト増を見込んで業績予想を引き下げ、下落。
ホームセンター運営のホームデポ(HD)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。
電気自動車メーカーのリビアン(RIVN)は取引終了後に決算を発表。
1株損失が予想程には拡大せず、また生産見通し引上げが好感され、時間外取引ではやや買い優勢。
配車サービスのリフト(LYFT)は四半期決算で予想外に調整後1株利益を計上、売上見通しも予想を上回り、一時買われたがその後は失速している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米金融不安再燃で質への逃避のドル買い
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、142円92銭から143円49銭まで上昇し、143円40銭で引けた。
米6月貿易赤字が予想を上回り一時ドル買いが後退した。
しかし、中国経済指標が予想を下回り成長停滞懸念が強まったほか、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが中小銀の格下げや見通し引き下げを発表し金融不安が再燃したため質への逃避のドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0929ドルまで下落後、1.0961ドルまで上昇し、1.0953ドルで引けた。
イタリア政府の銀行課税承認を受けて欧州の銀行株も売られユーロ売り圧力となった。
ユーロ・円は、156円38銭から157円24銭まで上昇した。
イタリア政府の銀行課税承認を受けたユーロ売り、株安に連れリスク回避の円買いが優勢となったのち、米株式相場の回復に連れ円買いが後退。
ポンド・ドルは、1.2684ドルまで下落後、1.2752ドルまで上昇。
ドル・スイスは、0.8783フランへ上昇後、0.8750フランまで下落した。
■NY原油:反発で82.92ドル、需給ひっ迫の思惑が再浮上
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:82.92 ↑0.98)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.98ドルの82.92ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは79.90ドル-83.08ドル。
米国市場の序盤にかけて79.90ドルまで売られたが、米長期金利の低下や需給ひっ迫の思惑が再浮上したことを受けて83.08ドルまで反発。
通常取引終了後の時間外取引では主に82ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.27ドル -0.61ドル(-1.91%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.47ドル -0.61ドル(-0.68%)
ゴールドマン・サックス(GS)348.26ドル -7.30ドル(-2.05%)
インテル(INTC) 35.02ドル -0.21ドル(-0.60%)
アップル(AAPL) 179.80ドル +0.95ドル(+0.53%)
アルファベット(GOOG) 131.84ドル -0.10ドル(-0.08%)
メタ(META) 312.64ドル -3.92ドル(-1.24%)
キャタピラー(CAT) 282.89ドル +1.24ドル(+0.44%)
アルコア(AA) 33.23ドル -0.83ドル(-2.44%)
ウォルマート(WMT) 160.65ドル +0.16ドル(+0.10%)
ダウ平均は158.64ドル安の35,314.49ドル、ナスダックは110.07ポイント安の13,884.32で取引を終了した。
中国の7月輸出入が予想以上に悪化し、世界経済の減速を懸念した売りが先行。
加えて、格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが主要銀6行の格付見直しや中小銀10行の格下げを発表し、金融不安が再燃した。
一方、金利の低下に伴い、安値からは押し目買い意欲もみられ、終盤にかけては下げ幅を縮小した。
セクター別では医薬品・バイオテクやテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが下落した。
製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、糖尿病治療薬の「マンジャロ」などの売り上げが強く、通期の見通しを引上げ、買われた。
エンターテインメントのディズニー(DIS)はコスト削減の一環として人口知能(AI)技術を調査する作業部会を設置したとの報道が好感され、上昇。
一方、地銀のM&Tバンク(MTB)やウェブスター・ファイナンシャル(WBS)などは格下げを嫌気しそれぞれ売られた。
PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC)やシチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)は格付見通しの引き下げが嫌気され、下落。
大手のJPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)も同セクターの警戒感から売られた。
貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は労使協約の暫定合意でコスト増を見込んで業績予想を引き下げ、下落。
ホームセンター運営のホームデポ(HD)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。
電気自動車メーカーのリビアン(RIVN)は取引終了後に決算を発表。
1株損失が予想程には拡大せず、また生産見通し引上げが好感され、時間外取引ではやや買い優勢。
配車サービスのリフト(LYFT)は四半期決算で予想外に調整後1株利益を計上、売上見通しも予想を上回り、一時買われたがその後は失速している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米金融不安再燃で質への逃避のドル買い
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、142円92銭から143円49銭まで上昇し、143円40銭で引けた。
米6月貿易赤字が予想を上回り一時ドル買いが後退した。
しかし、中国経済指標が予想を下回り成長停滞懸念が強まったほか、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが中小銀の格下げや見通し引き下げを発表し金融不安が再燃したため質への逃避のドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0929ドルまで下落後、1.0961ドルまで上昇し、1.0953ドルで引けた。
イタリア政府の銀行課税承認を受けて欧州の銀行株も売られユーロ売り圧力となった。
ユーロ・円は、156円38銭から157円24銭まで上昇した。
イタリア政府の銀行課税承認を受けたユーロ売り、株安に連れリスク回避の円買いが優勢となったのち、米株式相場の回復に連れ円買いが後退。
ポンド・ドルは、1.2684ドルまで下落後、1.2752ドルまで上昇。
ドル・スイスは、0.8783フランへ上昇後、0.8750フランまで下落した。
■NY原油:反発で82.92ドル、需給ひっ迫の思惑が再浮上
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:82.92 ↑0.98)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.98ドルの82.92ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは79.90ドル-83.08ドル。
米国市場の序盤にかけて79.90ドルまで売られたが、米長期金利の低下や需給ひっ迫の思惑が再浮上したことを受けて83.08ドルまで反発。
通常取引終了後の時間外取引では主に82ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.27ドル -0.61ドル(-1.91%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.47ドル -0.61ドル(-0.68%)
ゴールドマン・サックス(GS)348.26ドル -7.30ドル(-2.05%)
インテル(INTC) 35.02ドル -0.21ドル(-0.60%)
アップル(AAPL) 179.80ドル +0.95ドル(+0.53%)
アルファベット(GOOG) 131.84ドル -0.10ドル(-0.08%)
メタ(META) 312.64ドル -3.92ドル(-1.24%)
キャタピラー(CAT) 282.89ドル +1.24ドル(+0.44%)
アルコア(AA) 33.23ドル -0.83ドル(-2.44%)
ウォルマート(WMT) 160.65ドル +0.16ドル(+0.10%)