[東京 25日 ロイター] - 松野博一官房長官は25日午前の記者会見で、24日中ロ両軍による日本周辺での爆撃機共同飛行について、示威活動であり看過できないとの認識を示した。また、25日朝に複数の弾道ミサイルを発射した北朝鮮について「今後、核実験を含めさらなる挑発行動に出る可能性がある」とも指摘した。
中ロ爆撃機の日本周回について松野官房長官は「日本に対する示威活動と捉えざるを得ない。日米豪印首脳会合が開催されている最中に行われたことも挑発の程度を増すもの」と非難した。
日本政府は中ロ両国に外交ルートを通じ、両国の軍が日本周辺で共同行動を継続していることに対し、日本と地域の安保上の観点から重大な懸念を伝達したという。
ロシアに対しては、同国がウクライナを巡る状況を緊迫化させている中で「さらに東アジアの緊張を高めるような行動を取ることは看過できない」とも申し入れたと説明した。
中国の新疆ウイグル自治区で逃走者の射殺を指示するなど苛烈な収容政策が実施されていたとの報道に関連し、「新疆ウイグルの人権状況を深刻に懸念。国際社会と緊密に連携し中国側に働きかけていくことが重要」とコメントした。