[18日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀が18日発表した8月の製造業業況指数は6.2となり、2020年5月以来の低水準だった今年7月のマイナス12.3から上昇した。
ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値はマイナス5.0。30人の予想全てを上回り、4月以来の高水準となった。
企業は仕入れ価格圧力が2020年終盤以来の最低水準に緩和されたと報告。ただ、生産ペースは緩慢な伸びにとどまっているほか、新規受注指数は3カ月連続で減った。さらに企業は全般的に短期見通しについて悲観的な見方を続けている。
6カ月先の見通しはマイナス10.6と、7月のマイナス18.6から改善した。
インフレの構成要素については、製造業が1年超にわたって苦闘してきた非常に強い仕入れ価格の上昇圧力はさらに緩和する兆しを見せている。支払い価格指数は今年に入って1979年以来の高水準を記録していたが、8月は4カ月連続で低下し、20年12月以来の低水準となった。
支払い価格指数は43.6で、今年4月からは50%近く低下。ただ、依然として新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まる前の19年に続いていた水準の約2倍となっている。