[ミラノ 5日 ロイター] - イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)は5日、増資計画について欧州中央銀行(ECB)の承認を得た。
同行は11月半ばまでに最大25億ユーロ(25億ドル)相当の新株を発行する計画について15日に株主投票を行う。
2017年に救済された同行は現在、政府が64%株式を保有している。調達資金は早期退職制度や技術投資、資本準備金の増強に充てる。
ただ、イタリアでは25日に総選挙が行われる予定で、今後数週間に市場のボラティリティーが拡大する可能性がある。
出資比率に基づき政府が16億ユーロを投じ、公的支援に関するEU規則に沿って残りは民間投資家から調達する予定。
関係筋は、増資が段階的に実施される可能性があるとするイタリア紙の報道を否定した。