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今日の為替市場ポイント:ドル・円は109円前後で推移か、米国株や原油先物の反発でリスク回避の円買い抑制へ

発行済 2016-05-17 08:11
更新済 2016-05-17 08:33
今日の為替市場ポイント:ドル・円は109円前後で推移か、米国株や原油先物の反発でリスク回避の円買い抑制へ
16日のドル・円相場は、東京市場では108円47銭から108円99銭まで上昇。
欧米市場でドルは一時109円10銭まで買われており、109円08銭で引けた。
本日17日のドル・円は、109円前後で推移か。
米国株や原油先物の反発を意識してリスク回避的なドル売り・円買いは抑制される見込み。
米紙ワシントン・ポストは16日、リッチモンド連銀のラッカー総裁との会見内容を報じた。
ラッカー総裁は会見で「インフレが2%に向かって加速し労働市場が引き締まる中、米連邦準備理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げを検討すべき」との見解を示した。
同総裁はまた、「現時点で6月利上げの正当性はかなり強いようだ」と述べている。
ラッカー総裁の発言はドル買い材料として多少意識されたようだが、外為市場では米国株と原油先物の反発を好感したドル買い・円売りが観測された。
市場関係者の大半は6月の米FOMC会合で政策金利の据え置きが決定されると予想しており、6月3日発表予定の5月米雇用統計が大幅に改善してもこの見方は変わらないとの声が聞かれている。
米雇用情勢が急速に悪化する可能性は低いが大幅な改善も期待できないとみられており、インフレ見通しが急変しない場合、次回利上げは9月以降になるとの見方が依然として多いようだ。

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