[ベルリン 9日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は9日、6月に行われたサッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝での騒動を経て、2024年パリ五輪の安全確保に関してフランスの治安当局を全面的に信頼していると語った。
CL決勝は6月28日にパリのスタッド・ド・フランスで行われ、レアル・マドリード(スペイン)とリバプール(イングランド)が戦った。
しかし、試合前には多くの人々がチケット未所持、あるいは偽チケットを持ってスタジアムに押し寄せ、機動隊が制止を試みるなど会場は混乱。女性や子どもも機動隊から催涙ガスを噴射されたり、正式なチケット保持者の一部もスタジアムに入ることができない事態となり、試合開始が35分遅れた。
バッハ会長はオンライン会見で、「何度も協議訪問やフォローアップ、その他の二国間協議を行った結果、われわれはフランスの治安当局に全幅の信頼をおいている。彼らはCL決勝の際に起きた事件から正しい結論を導き出した」と語った。
2年後のパリ大会では、市街地を流れるセーヌ川沿いで開会式が行われ、約60万人の観客が見込まれている。