[リスボン 15日 ロイター] - ポルトガル銀行(中央銀行)の倫理委員会は15日、センテノ総裁がコスタ首相から首相就任の打診を受けた問題で、センテノ氏に倫理規定違反はなかったと結論付けた。
中銀総裁としての政治的独立性が損なわれるとの野党の批判に対し、センテノ氏は提案を考慮するよう求められただけで受け入れていないと説明していた。
中銀は声明で、センテノ氏が特定の状況下で求められる慎重さを持って行動し、一般的な行動規範を守ったとする委員会の判断に言及した。
同委員会はその後の政治やメディアの展開が「(中銀の)イメージを損なう恐れがある」と警告し、中銀の擁護が「現在のような時期にはさらに重要になる」と指摘した。
中銀のイメージと評判を守るため、総裁と行政当局に対し「引き続き尽力」するよう求めた。