対話アプリ大手のテレグラムが発行する独自暗号資産(仮想通貨)のGram(GRM)が、エストニアの仮想通貨取引所ATAIXで19日から取り扱い開始された。
同取引所の日本向けPRを担当し、また初心者向けの仮想通貨取引Webコンテンツの提供などを手がけるKcabo(カボ)社が発表した。
Gramはテレグラムメッセンジャーの開発チームによってつくられた仮想通貨で、TON(テレグラム・オープン・ネットワーク)という独自のブロックチェーンが採用されている。
同社はGram について、「テレグラムの強力なコミュニティとTON経済圏の規模の大きさから、今後、何千何億との人々がGramを使用する可能性があり、TONの成長とGramの需要が早急に増えると期待されている」としている。
テレグラムは2018年にICO(仮想通貨技術を利用した資金調達)による資金調達を2回実施しており、調達額は当時の世界最高額となる計17億ドル(約1,810億円)に上った。
同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書類によると、ICO第一弾として2月に私募で8.5億ドル(約904億円)を調達した後、第二弾として3月に公募で94の投資家から8.5億ドル(約904億円)を調達した。
2018年の資金調達の目的は、テレグラムのユーザーに対して同プラットフォーム上で国際送金を行うためのものだった。