■NY原油先物 安値:47.75ドル 高値:50.10ドル 終値:48.62ドル 前週末比(騰落率):-1.44% ■下落、OPEC失望や米雇用急減速を嫌気 下落。
石油輸出国機構(OPEC)総会は、新たな生産目標の設定で合意しなかったことが嫌気された。
また、米雇用急減速や米石油リグ(掘削装置)稼働数が増加を受けて、景気の先行きへの懸念による需要後退の思惑が強まった。
足元で節目の50ドルを回復していたことも、目先の達成感による利益確定に向かわせた。
■軟調か、今後も生産枠の上限設定が合意される可能性は低い 想定レンジ:47.00~49.00ドル 軟調か。
OPEC総会では生産枠上限の設定が見送られた。
主要産油国は原油相場が回復基調にあることから市場シェアを確保する戦略が機能していると判断。
しかし、カナダやナイジェリアの一時的な生産障害が重なっただけで、大規模な石油備蓄が相場の重しとなっている。
今後も生産枠の上限設定が合意される可能性は低い。