香港交易所(香港証券取引所:388/HK)は8月22日から、「ボラティリティ・コントロール・メカニズム(VCM)」と呼ぶサーキットブレーカー制度を導入する。
また、大引けの板寄せを行う「クロージングオークション・セッション(CAS)」は7月25日にスタートする方針だ。
現地メディアが2日、李国強・市場科主管の発言として報じた。
李主管はこれらの制度について、市場の秩序を維持するものだと強調。
うち初導入となるVCMについては、過去9年間のデータを見る限り、発動の条件を満たすような大きな相場変動が起きたケースは少ないと説明している。
一方、再導入となるCASをめぐっては先週の時点で、「運用テストを実施した際、騰訊HD(テンセント:700/HK)に異常な株価変動が見られた」との情報が伝わっている。
報道によると、CAS終了後の終値が通常取引の終値に比べ、4.5%高と急伸したという。
同社株は指数ウエートが大きいだけに、その変動がハンセン指数全体にも大きく影響することになる。
これについて李主管は、テスト参加者の一部が故意に大口の注文を入れた可能性があり、「極端なケース」だと指摘。
広報担当者もテスト終了の段階で、「異常な株価変動を防ぐための措置は万全」とコメントしている。
香港証取は昨年7月、VCMとCASの導入を決定。
VCMとは、プレオープニング・セッションを除く通常取引の時間中、5分間で株価が上下10%以上変動した場合、5分間の取引制限期間(=「クーリングオフ・ピリオド」)を設けるという制度。
ハンセン指数とH株指数の構成銘柄を対象とする。
VCM発動の1日当たり上限は前場と後場で各1回。
また、前場と後場の寄り付き後15分間、大引け前の15分間については、VCM発動の対象時間外とされる。
CASに関しては、2008年5月に一度導入されたが、09年3月に廃止された経緯がある。
同年3月7日、指数ウエート上位のHSBC(5/HK)の株価が同セッション中に急落したことで指数が不安定な値動きを示し、市場に混乱をもたらしたためだ。
こうした事態を避けるため、今回はCASの期間中に5%の値幅制限を設ける。
CASの終了時間は、現地時間の午後4時10分(日本時間の午後5時10分)に設定された。
【亜州IR】
また、大引けの板寄せを行う「クロージングオークション・セッション(CAS)」は7月25日にスタートする方針だ。
現地メディアが2日、李国強・市場科主管の発言として報じた。
李主管はこれらの制度について、市場の秩序を維持するものだと強調。
うち初導入となるVCMについては、過去9年間のデータを見る限り、発動の条件を満たすような大きな相場変動が起きたケースは少ないと説明している。
一方、再導入となるCASをめぐっては先週の時点で、「運用テストを実施した際、騰訊HD(テンセント:700/HK)に異常な株価変動が見られた」との情報が伝わっている。
報道によると、CAS終了後の終値が通常取引の終値に比べ、4.5%高と急伸したという。
同社株は指数ウエートが大きいだけに、その変動がハンセン指数全体にも大きく影響することになる。
これについて李主管は、テスト参加者の一部が故意に大口の注文を入れた可能性があり、「極端なケース」だと指摘。
広報担当者もテスト終了の段階で、「異常な株価変動を防ぐための措置は万全」とコメントしている。
香港証取は昨年7月、VCMとCASの導入を決定。
VCMとは、プレオープニング・セッションを除く通常取引の時間中、5分間で株価が上下10%以上変動した場合、5分間の取引制限期間(=「クーリングオフ・ピリオド」)を設けるという制度。
ハンセン指数とH株指数の構成銘柄を対象とする。
VCM発動の1日当たり上限は前場と後場で各1回。
また、前場と後場の寄り付き後15分間、大引け前の15分間については、VCM発動の対象時間外とされる。
CASに関しては、2008年5月に一度導入されたが、09年3月に廃止された経緯がある。
同年3月7日、指数ウエート上位のHSBC(5/HK)の株価が同セッション中に急落したことで指数が不安定な値動きを示し、市場に混乱をもたらしたためだ。
こうした事態を避けるため、今回はCASの期間中に5%の値幅制限を設ける。
CASの終了時間は、現地時間の午後4時10分(日本時間の午後5時10分)に設定された。
【亜州IR】