ドル/円
午後3時現在 90.48/49 1.3619/22 123.23/28
正午現在 90.48/50 1.3619/21 123.23/26
午前9時現在 90.48/49 1.3610/12 123.14/18
NY17時現在 90.34/38 1.3601/07 122.97/02
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[東京 19日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時
点から小幅高の90円半ばで推移している。90円前半を中心に、終日、上下26銭の狭
いレンジでもみあった。ギリシャ問題が複雑化しているもののユーロ/ドルの売りも海外
で一巡。東京市場では上下30ポイント値幅でもみあった。
ギリシャは来週のEU首脳会議で支援が得られなければ、4月はじめにもIMFに支援
を求める可能性があるとの報道を機に、欧州によるギリシャ支援シナリオは不透明感を増
した。ここに、スイス国立銀行(SNB=中央銀行)のダンティーヌ理事によるスイスフ
ラン高容認的な発言が加わり、18日海外市場では、対ドル、対スイスフランでユーロが
売られた。
しかし、アジア時間にはユーロ売りも一巡。ユーロ/ドルは1.3597─
1.3627ドルの30ポイント値幅でもみあった。
ドル/円にも動きはみられなかった。「リパトリを含めた実需の売りが断続的にでて上
値を押さえているが、ほかに目立った動きはない」(セントラル短資FX執行役員、武田
明久氏)という。
個人投資家にも大きな動きはみられないが「ドルは90円を割り込んでもすぐに戻って
くるため、個人投資家は90円付近では買い安心感を持っているようだ。クロス円がビッ
ド気味なこともあり、ドル/円の90円付近は堅そうだ」(セントラル短資FX、武田氏)
との声が上がった。
<EU首脳会議でのギリシャ対応不透明だが下値不安強まらず>
ギリシャのパパンドレウ首相は18日、EU加盟国からの財政支援をあてにしているの
ではなく、市場での投機的な動きを封じ込めることで借り入れコストを引き下げるために
EUの後ろ盾を希望しているとし「欧州はギリシャについて行動をとる必要がある」と語
った。一部で、来週のEU首脳会議で欧州の支援を得られなければ4月にもIMFに支援
を求める可能性があると報道されたが「(適切な金利で借り入れが可能になるという)条
件の下で、ギリシャは欧州各国に対してもIMFに対しても財政支援を要請していないし、
将来的にも要請しない」と語った。
これを受けて、来週のEU首脳会談でのギリシャへの具体的な後ろ盾を提示するかに注
目が集っているが、みずほコーポレート銀行のマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は、
ここにきて急にドイツの対応が厳しくなっていることから落としどころが不透明になった
としながらも、「水面下でのやりとりはあっても、公式には具体的な支援策は出さないの
ではないか。ただ、EU財務相会合よりは踏み込まざるを得ないだろう」とみている。
唐鎌氏は「4月20日からのギリシャ国債の借り換えスタートまでまだ時間がある。ぎ
りぎりの駆け引きがもうしばらく続くのではないか」とみている。
ユーロの反応については「すでにポジションがショートに傾いていることもあり、3月
中は強気にみていい。年初来安値(1.3433ドル)を更新するような動きにはならな
い。むしろ、EU首脳会談で大きく踏み込んだときは1.38ドル付近までの上値余地が
ある。下値よりは上値のほうが軽い」(唐鎌氏)とみている。
<中国商務次官は訪米で為替操作国認定にらんだ交渉も>
中国の鍾山・商務次官は、貿易問題を協議するため、3月24─26日に米国を訪問す
る。 中国商務省がウェブサイトで発表した。人民元問題への言及はなかった。
米国で超党派議員団が人民元問題で対中制裁案を提出するなど米中の対立が強まってい
るが、ドイツ証券シニア為替ストラテジストの深谷幸司氏は中国の商務次官の訪米につい
て「4月の米為替報告書での為替操作国認定をにらんだ米中の交渉だろう。ただ、表だっ
て人民元切り上げに踏み込むことはないとみており、為替への影響は限定的だろう。米中
間選挙をにらんだショーアップという点からは中国からの訪米自体がオバマ政権のポイン
トになる」としている。
<ブラジル中銀利上げ見送りでレアル下落、4月利上げ観測に中銀総裁の去就も見極め>
ブラジルでは17日、中央銀行が政策金利を8.75%に据え置いた。事前予想は分か
れていたが、1─2月のCPIが2010年のインフレ目標4.5%を上回っていたこと
で0.5%程度の利上げ期待に傾いていた。決定を受けて通貨レアル
の1ドル=1.788レアルに下落した。2月4日の2.1%の下落以来の大幅な下げと
なった。
しかし、日興コーディアル証券エコノミストの山本正樹氏は「次回4月の会合における
利上げ決定の可能性は高い」とみている。山本氏によると、これは声明文が「前回よりは
一段と注意深く経済状況を見極める姿勢をにじませる表現に変更されている」ことに加え、
「0.5%ポイントの利上げを主張する反対票が3票出た」ため。
一方、山本氏はブラジル中銀のメイレレス総裁について、10月に実施される公職選挙
で副大統領候補として出馬する可能性が取り沙汰されていることを指摘。出馬の場合は法
律の規定に従って4月初には総裁職を辞任する必要があるため「仮に辞任となった場合、
後任総裁の政策スタンスをめぐって短期的には市場で思惑が交錯する場面もあろう」(山
本氏)と予想されている。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net
E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)
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