[21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長によるタカ派発言を受け、 フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込む、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%ポイントの利上げが実施される確率が63%に上昇した。発言前は約52%だった。
パウエル議長は21日、インフレ抑制にFRBは「迅速に」行動する必要があるとし、必要に応じて通常より大きな幅での利上げを実施する可能性があると述べた。
アクション・エコノミクスは「パウエル議長はわれわれや市場の想定よりもタカ派的となり、成長を巡る様々な不確実性を理由に慎重なアプローチを取るよりもインフレに対応する必要性を強調した」と指摘。5月の0.5%ポイント利上げを市場に織り込ませるようにしているかもしれないとした上で「5月はバランスシートの縮小発表も予想される」とし、4月6日発表の議事要旨で何かしらのヒントが得られると述べた。
金利先物市場が織り込む、年間の合計利上げ幅は1.84%ポイントとなっている。
CMEグループのFEDウオッチによると、5月会合で0.50%ポイントの利上げが実施される確率は48.4%。