[台北 2日 ロイター] - 中国国務院台湾事務弁公室の宋濤主任は2日、新年の辞で、台湾住民に「平和的統一」プロセスの推進を呼びかけ、それが台湾海峡両岸の人々の共通の願いであると述べた。
台湾では1月13日に総統・立法委員(国会議員)選挙が行われる。
習近平国家主席は12月31日の演説で、中国と台湾の「統一」は必然だと述べた。
宋主任は「母国はいずれ再統一される。必然的に再統一される」と述べ、それが両岸の人々の共通の願い、共通の使命であるとした。
さらに台湾の人々が「両岸関係が平和的発展の正しい軌道に戻るようにし、祖国の平和的統一のプロセスを促進」すべきだと述べた。
中国は台湾に「一国二制度」の自治モデルを提案しているが、台湾の主要政党はこの案を支持していない。
宋主任は、中国が「一国二制度」を支持し、台湾の正式な独立や「外部勢力による干渉」に反対だと再表明した。
弁公室は1月13日に台湾で行われる総統選挙・立法委員(国会議員)選挙を戦争か平和の選択ととらえているが、新年の辞は選挙に言及していない。