26日のドル・円相場は、東京市場では104円02銭から104円39銭で推移。
欧米市場でドルは一時104円62銭まで買われており、104円12銭まで反落し、104円48銭で取引を終えた。
本日27日のドル・円は、104円台で推移か。
米12月利上げを見込んだドル買いは縮小していないようだ。
新たなドル売り材料が提供されない場合、ドルは105円近辺まで続伸する可能性がある。
26日発表された9月米前渡し商品貿易収支は-561億ドルとなっており、赤字幅は市場予想の-605億ドルを下回った。
この結果、7-9月期米国内総生産(GDP)の伸びは従来予想の前期比年率+2.5%を上回る可能性が浮上している。
27日発表の米9月耐久財受注で、GDP算出に使用されるコア資本財の出荷は+0.3%と予想されており、8月実績の-0.1%からプラスに転じる見込み。
コア資本財の出荷は今年5月から8月まで4カ月連続で減少したが、9月時点でプラス転換が予想されており、GDP成長にもある程度寄与する見込み。
ただし、市場関係者の間からは「企業設備投資の大幅な増加は当面期待できない」との声が聞かれている。
7-9月期のGDP成長率が市場予想を上回った場合、利上げ期待につれてドル買いが強まる可能性があるが、米経済成長が来年にかけて加速するとの見方は少ないようだ。