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フェローテク Research Memo(3):2024年3月期第2四半期は世界的な半導体市況低迷により減益

発行済 2023-12-29 11:23
更新済 2023-12-29 11:45
© Reuters.
*11:23JST フェローテク Research Memo(3):2024年3月期第2四半期は世界的な半導体市況低迷により減益 ■業績動向

1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
フェローテックホールディングス (TYO:6890)の2024年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比8.2%増の105,494百万円、営業利益が同23.6%減の13,035百万円、経常利益が同35.4%減の15,217百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同47.5%減の8,390百万円となった。
売上高はほぼ計画どおりであったが、営業利益は期初予想(15,000百万円)から未達となった。


事業別では、世界的な半導体業界での生産調整や設備投資抑制の影響を受けて、半導体等装置関連の売上高は60,257百万円(前年同期比5.5%減)、セグメント利益は7,788百万円(同33.5%減)となった。
また電子デバイスでは、パワー半導体用基板が大きく寄与して売上高は32,840百万円(同42.3%増)となったが、製品構成の変化によりセグメント利益は6,080百万円(同14.2%増)に留まった。
電子デバイスは増益となったが、半導体等装置関連の利益の落ち込みをカバーするには至らなかった。


さらに営業外において、為替差益が1,727百万円(前年同期は5,198百万円)と減少したこと、持分法による投資損失が1,324百万円(同249百万円)と増加したことなどから経常利益の減益幅は大きくなった。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に特別利益として計上した持分変動利益618百万円が剥落したことに加え、投資有価証券評価損495百万円を計上したことなどから減益幅はさらに大きくなった。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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