Lananh Nguyen
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は8日、消費支出と企業の借り入れが減速する中、米経済のソフトランディング(軟着陸)を想定していると述べた。
モイニハンCEOはロイターネクスト会合でのインタビューで、同社のリサーチ研究チームの見通しでは「経済が来年年央に減速する」という。
モイニハンCEOは数カ月前から、健全な借り入れ意欲と消費支出を挙げ、米経済が景気後退を回避できるとの見解を示してきた。こうした見方はしばしば、同業他社の悲観論と対照をなしていた。
同社のエコノミストは米経済成長率について、今年2.7%、2024年は0.7%と予測している。また、米連邦準備理事会(FRB)は12月にも利上げを実施し、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標はターミナルレート(利上げの最終到達点)である5.50─5.75%に達すると予測している。
モイニハンCEOは、FRBがもう1回利上げする可能性はあるが確実ではなく、他方で来年後半には金利が下がるという予想もあると述べた。その上で「インフレ率を2%台前半まで下げるには25年末までかかる」との見通しを示した。