ドル/円
午後3時現在 89.77/78 1.4079/80 126.34/41
正午現在 90.18/19 1.4140/43 127.51/57
午前9時現在 90.40/42 1.4145/49 127.86/95
NY17時現在 90.22/25 1.4150/53 127.72/79
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[東京 26日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5
時時点から下落した89円後半。中国の金融引き締めでリスク資産へ流入していたマネー
が逆流するとの見方から、円に上昇圧力がかかった。ドル/円は一時89.53円まで下
落して1カ月ぶり安値をつけたほか、ユーロ/円は9カ月ぶり安値を更新するなど円は全
面高となった。
円上昇が加速したのは26日の正午前。中国人民銀行(中央銀行)が一部銀行に預金準
備率の引き上げを指示、同日付での実施を求めたことがきっかけとなった。中国紙21世
紀ビジネス・ヘラルドが同日、1月の中国の人民元建て新規融資が19日時点で
1兆4500億元(2億1200万ドル)に達したと伝えたことも「前年とあまり変わら
ない勢いで、当局の引き締め姿勢がさらに強まるとの見方から、ドル/円や豪ドル/円な
どのクロス円を売り込む動きにつながった」(都銀)という。
午後の取引で、ドルは日中の高値から1円を超える下げで一時89.53円まで下落。
昨年12月18日以来1カ月ぶり安値をつけた。ユーロも一時126.20円と22日の
安値を下抜け、昨年5月初旬以来の安値を更新した。豪ドル/円
と1カ月ぶり安値を更新した。
市場では、中国の預金準備率の引き上げをきっかけに、アジア時間の取引で中国株が前
日比2%を超える下げとなったほか、米株先物や原油先物なども上値の重い展開となった
ことが、円買いの手掛かりとして話題となった。中国の金融引き締め姿勢は流動性の低下
を通じ、投資家のリスク回避姿勢を強めるとの見方から円に広範な上昇圧力がかかったと
いう。
午前の円下落が、午後の円上昇ピッチを加速させたとの声もある。午前の取引では、J
Pモルガン・アセット・マネジメントがきょう設定した「JPM世界鉄道関連株投信」の
設定額が1000億円を超える巨額設定となったこと、KDDI<9433.T>が25日、ジュ
ピターテレコム<4817.Q>に資本参加すると発表したことで、KDDIがジュピター株を既
存株主の米リバティ・グローバル(LGI)
を手当てする必要があるのではないかとの観測などが、円下落の手掛かりとして話題とな
った。
日銀はきょうの金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決める一方、「経済・物価情
勢の展望」(展望リポート)の中間評価で10年度の消費者物価指数(CPI)見通し中
央値を前回10月のマイナス0.8%からマイナス0.5%へ、11年度を同マイナス
0.4%からマイナス0.2%へ上方修正した。ただ市場では「円高が大規模に進んでい
るわけでも長期金利が急騰しているわけでもなく、追加措置が必要な環境ではない」(三
菱東京UFJ銀行・金融市場部チーフアナリストの高島修氏)として、反応は限られた。
(ロイター 基太村真司記者)
(shinji.kitamura@thomsonreuters.com;03―6441―1791;ロイターメッ
セージング:shinji.kitamura.reuters.com@reuters.net)
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