[ブラジリア 20日 ロイター] - ブラジルの調査会社IBOPEと全国工業連盟(CNI)が実施した世論調査で、ボルソナロ政権の支持率が低下を続ける一方、不支持率が上昇している実態が浮き彫りとなった。抗争的な政治スタイルと景気回復の弱さが支持率を圧迫している。
20日に発表された同調査では、ボルソナロ政権を良いまたは素晴らしいと評価した回答者の割合は29%で、9月の31%から低下。一方、悪いまたはひどいとの評価は38%で、前回調査の34%から上昇した。
IBOPEの調査では、今年4月の35%からすでに4回の調査で現政権の支持率が低下、不支持率は同27%から上昇している。
ブラジリアに拠点をおくコンサルタント会社キャピタル・ポリティコを率いるレオナルド・バレット氏は、「支持率低下が続いている事態は、ボルソナロ大統領自身が招いているもの。統率や意思伝達の方法がきわめて攻撃的で、周囲に過剰な喧騒を巻き起こしている」と述べた。
調査は2000人に実施。誤差はプラスマイナス1%ポイント。