■コニシ (T:4956)の業績動向
(2) 土木建設事業
土木建設事業の売上高は12,063百万円(同11.2%増)、セグメント利益623百万円(同39.9%増)と堅調であった。
買収した角丸建設の売上高、営業利益が加算されたことも増収増益の要因だが、その他の子会社も堅調に推移した。
各子会社やサブセグメントの状況は以下のようであった。
a) コニシ 建設用:売上高5,344百万円(同3.7%増)
特に建築用シーリング材が好調に推移した。
その結果、この分野ではトップシェアとなったもよう。
b) コニシ 土木用:売上高904百万円(同0.8%増)
表面保護・はく落防止工事は堅調に推移したものの、道路床版補強用は前年に大きな工事があったこともあり、前年同期比では減少した。
このセグメントも予算を下回ったが、天候の影響もあったようだ。
c) ボンドエンジニアリング:売上高3,566百万円(同7.5%増)
インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が堅調に推移したことから受注は順調に推移し、増収増益を達成した。
d) 近畿鉄筋コンクリート:売上高769百万円(同32.0%減)
売上高は前年同期比では大幅減収だが、完成工事高によるものなので、ほぼ想定内。
懸念される結果ではない。
通期では問題ない見込み。
e) コニシ工営:売上高557百万円(同0.6%増)
前年同期比では微増収だが、ほぼ計画線であり、順調と言える。
f) 角丸建設:売上高1,159百万円(前年比較なし)
2017年9月末から連結に加えられた。
営業利益では約38百万円寄与している。
化成品事業では塗料、化学工業向けが低調ながら、自動車、電子・電機が伸びをけん引
(3) 化成品事業
化成品事業の売上高は26,861百万円(同4.0%増)、セグメント利益は304百万円(同0.1%減)となった。
主な業界別売上高は以下のようになった。
a) 自動車:売上高8,483百万円(同8.7%増)
自動車のIT化が進み、電子部品関連が好調。
新商材も増収に寄与した。
b) 化学工業:売上高3,742百万円(同8.3%減)
前期に比較的好調であった樹脂原料が低調となり前年同期比では減収となった。
c) 電子・電機:売上高3,400百万円(同15.3%増)
半導体封止材、電子回路基板向けが好調に推移し大幅増収となった。
d) 塗料:売上高2,112百万円(同3.9%減)
国内向け建築用、自動車補修用塗料が低調だった。
同社が商品を納めているのは2番手グループの塗料メーカーが多いため、これらの需要先自体が業界内においてやや低迷していることが要因。
新しい商品の開発を進めると同時に、大手を中心とした新たな顧客(口座)の開拓が重要課題だ。
e) 丸安産業:売上高6,624百万円(同7.4%増)
主力のコンデンサー向け電材や薄膜用(主にレンズ用等)が好調に推移して増収となった。
(4) その他事業
不動産賃貸業が中心。
売上高51百万円(同13.3%増)、セグメント利益33万円(同73.7%増)であったが、金額が少ないため全体に与える影響は小さい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
(2) 土木建設事業
土木建設事業の売上高は12,063百万円(同11.2%増)、セグメント利益623百万円(同39.9%増)と堅調であった。
買収した角丸建設の売上高、営業利益が加算されたことも増収増益の要因だが、その他の子会社も堅調に推移した。
各子会社やサブセグメントの状況は以下のようであった。
a) コニシ 建設用:売上高5,344百万円(同3.7%増)
特に建築用シーリング材が好調に推移した。
その結果、この分野ではトップシェアとなったもよう。
b) コニシ 土木用:売上高904百万円(同0.8%増)
表面保護・はく落防止工事は堅調に推移したものの、道路床版補強用は前年に大きな工事があったこともあり、前年同期比では減少した。
このセグメントも予算を下回ったが、天候の影響もあったようだ。
c) ボンドエンジニアリング:売上高3,566百万円(同7.5%増)
インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が堅調に推移したことから受注は順調に推移し、増収増益を達成した。
d) 近畿鉄筋コンクリート:売上高769百万円(同32.0%減)
売上高は前年同期比では大幅減収だが、完成工事高によるものなので、ほぼ想定内。
懸念される結果ではない。
通期では問題ない見込み。
e) コニシ工営:売上高557百万円(同0.6%増)
前年同期比では微増収だが、ほぼ計画線であり、順調と言える。
f) 角丸建設:売上高1,159百万円(前年比較なし)
2017年9月末から連結に加えられた。
営業利益では約38百万円寄与している。
化成品事業では塗料、化学工業向けが低調ながら、自動車、電子・電機が伸びをけん引
(3) 化成品事業
化成品事業の売上高は26,861百万円(同4.0%増)、セグメント利益は304百万円(同0.1%減)となった。
主な業界別売上高は以下のようになった。
a) 自動車:売上高8,483百万円(同8.7%増)
自動車のIT化が進み、電子部品関連が好調。
新商材も増収に寄与した。
b) 化学工業:売上高3,742百万円(同8.3%減)
前期に比較的好調であった樹脂原料が低調となり前年同期比では減収となった。
c) 電子・電機:売上高3,400百万円(同15.3%増)
半導体封止材、電子回路基板向けが好調に推移し大幅増収となった。
d) 塗料:売上高2,112百万円(同3.9%減)
国内向け建築用、自動車補修用塗料が低調だった。
同社が商品を納めているのは2番手グループの塗料メーカーが多いため、これらの需要先自体が業界内においてやや低迷していることが要因。
新しい商品の開発を進めると同時に、大手を中心とした新たな顧客(口座)の開拓が重要課題だ。
e) 丸安産業:売上高6,624百万円(同7.4%増)
主力のコンデンサー向け電材や薄膜用(主にレンズ用等)が好調に推移して増収となった。
(4) その他事業
不動産賃貸業が中心。
売上高51百万円(同13.3%増)、セグメント利益33万円(同73.7%増)であったが、金額が少ないため全体に与える影響は小さい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)