中国では近年、学生向け消費者ローンが急激に拡大し、利用した多くの大学生は莫大な借金と高い利息を返済できず、厳しい取り立てに苦しんでいる。
自殺者が続出しており、社会問題となっている。
陝西省西安市の地元紙「華商報」(9日付)の報道によると、同市の19歳の女子大生は、iPhoneを購入するために、家族に内緒で学生ローンから1万2500元(約21万円)を借りた。
借金を返済できないため、また他の学生ローンからお金を借りてくる。
8か月後、女性は30以上の闇金融業者から、総額23万元(約382万円)の借金を抱えるようになった。
■「裸ローン」担保の代わりにヌード写真
しかも、借金の取り立てが厳しく、毎日、督促の電話がかかってくる。
女子学生は、担保の代わりとしてヌード写真を闇金融業者に送付していた。
後に、「裸の写真を友人などにばら撒く」と脅迫された。
この学生はストレスから、自殺を何度も考えたという。
中国当局の民間消費者金融に関する最新司法解釈によると、年間利息が36%を上回る消費者金融は高利貸しに分類される。
年利36%だと、ひと月の利息は3%。
しかし、学生向けローンのひと月の利息は25~35%で、中には40%の貸金業者もいる。
5000元借りれば、20日後に大体、4倍の2万元まで膨れ上がる。
消費者金融業者は「手続き簡単」「高額融資が可能」などの謳い文句で宣伝している。
しかし、利息と手数料が高いことに触れていない。
警戒心のない大学生は、「スマホやブランド品がほしい」と軽い気持ちで申し込んでしまう。
女性は担保の代わりにヌード写真を要求されるため、「裸ローン」とも呼ばれている。
学生ローンに追い詰められた大学生は売春させられたり、自殺したりする事件も相次いだ。
4月11日、福建省厦門市の女子大学生は、泉州市のホテルで自殺した。
この女性は、「今借到」というP2P金融サービス(ソーシャル融資)を利用し、総額57万元(約916万円)を借りるため、ヌード写真を送付した。
生前、返済が滞った際、家族は女性のヌード写真付きの督促状を受けたという。
昨年3月も、河南省の大学生も60万元(約996万円)の借金を苦に、飛び降り自殺をした。
ある金融業商工会の幹部は国内メディアに対して、「こうした金融商品が開発されたのは、市場の需要があるからだ」と述べた。
有識者らは、「学生の返済能力を考慮して、同金融サービスへの規制を強化しようと全く考えていない」と当局の対応を批判している。
(翻訳編集・張哲)
【ニュース提供・大紀元】
自殺者が続出しており、社会問題となっている。
陝西省西安市の地元紙「華商報」(9日付)の報道によると、同市の19歳の女子大生は、iPhoneを購入するために、家族に内緒で学生ローンから1万2500元(約21万円)を借りた。
借金を返済できないため、また他の学生ローンからお金を借りてくる。
8か月後、女性は30以上の闇金融業者から、総額23万元(約382万円)の借金を抱えるようになった。
■「裸ローン」担保の代わりにヌード写真
しかも、借金の取り立てが厳しく、毎日、督促の電話がかかってくる。
女子学生は、担保の代わりとしてヌード写真を闇金融業者に送付していた。
後に、「裸の写真を友人などにばら撒く」と脅迫された。
この学生はストレスから、自殺を何度も考えたという。
中国当局の民間消費者金融に関する最新司法解釈によると、年間利息が36%を上回る消費者金融は高利貸しに分類される。
年利36%だと、ひと月の利息は3%。
しかし、学生向けローンのひと月の利息は25~35%で、中には40%の貸金業者もいる。
5000元借りれば、20日後に大体、4倍の2万元まで膨れ上がる。
消費者金融業者は「手続き簡単」「高額融資が可能」などの謳い文句で宣伝している。
しかし、利息と手数料が高いことに触れていない。
警戒心のない大学生は、「スマホやブランド品がほしい」と軽い気持ちで申し込んでしまう。
女性は担保の代わりにヌード写真を要求されるため、「裸ローン」とも呼ばれている。
学生ローンに追い詰められた大学生は売春させられたり、自殺したりする事件も相次いだ。
4月11日、福建省厦門市の女子大学生は、泉州市のホテルで自殺した。
この女性は、「今借到」というP2P金融サービス(ソーシャル融資)を利用し、総額57万元(約916万円)を借りるため、ヌード写真を送付した。
生前、返済が滞った際、家族は女性のヌード写真付きの督促状を受けたという。
昨年3月も、河南省の大学生も60万元(約996万円)の借金を苦に、飛び降り自殺をした。
ある金融業商工会の幹部は国内メディアに対して、「こうした金融商品が開発されたのは、市場の需要があるからだ」と述べた。
有識者らは、「学生の返済能力を考慮して、同金融サービスへの規制を強化しようと全く考えていない」と当局の対応を批判している。
(翻訳編集・張哲)
【ニュース提供・大紀元】