再送-欧州株式市場サマリー（29日）

(この記事は３０日に配信しました)
［２９日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6819.75（＋13.95）
前営業日終値　　　6805.80（‐24.86）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9470.17（＋ 7.61）
前営業日終値　　　9462.56（‐107.15）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4381.04（＋15.00）
前営業日終値　　　4366.04（‐29.22）

＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が１３．９５ポイント（
０．２０％）高の６８１９．７５と小反発で取引を終えた。小売り株が振るわなかったも
のの、合併・買収（Ｍ＆Ａ）の期待が高まる製薬株が買われて、全体水準を押し上げた。
英医薬品大手アストラゼネカ AZN.L は２％上昇した。米同業ファイザー PFE.N が再
度買収に乗り出すとの話が浮上している。ファイザーはアストラゼネカに対し、５月に１
１８０億ドルで買収を試みたが失敗していた。
その他の製薬株も買われ、アイルランドのシャイアー SHP.L は０．７％、英グラク
ソ・スミスクライン（ＧＳＫ） GSK.L も０．８％それぞれ上昇した。
一方、スーパー最大手テスコ TSCO.L は６．６％下落した。２カ月間で２度目となる
業績見通しの下方修正が嫌気された。中間配当も切り下げた。テスコに引っ張られる形で
、他の小売り株も売られ、マークス・アンド・スペンサー（Ｍ＆Ｓ） MKS.L や大手セイ
ンズベリー SBRY.L 、ＷＭモリソン MRW.L は１．８％から５．０％の下落となった。

＜欧州株式市場＞　小幅高で取引を終えた。ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数
.FTEU3 は４．４９ポイント（０．３３％）高の１３７３．８２で引けた。ＤＪユーロＳ
ＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は８．１９ポイント（０．２６％）高の３１７２．６３
で引け、月間ベースで８月は１．８％上昇と２月以来の大幅なプラスになった。
ただ、朝方発表された８月のユーロ圏消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値を受け、終盤
にかけ株価は上昇幅を縮小した。ＣＰＩは約５年ぶりの低い水準となったが、欧州中央銀
行（ＥＣＢ）が追加緩和に踏み切るほどではないと受け止められ、相場を押し上げる力は
弱まった。
個別銘柄では、業績見通しを引き下げたスーパー最大手テスコ TSCO.L が６．６％下
落した。他のスーパーにも売りが波及し、セインズベリー SBRY.L は４．３％、ＷＭモリ
ソン MRW.L は５．０％それぞれ下落した。
航空株も売られた。アイスランドのバルダルブンガ火山付近で小規模な噴火が発生し
、航空警戒レベルが一時、最も高い「赤」に引き上げられたことで、航空大手エールフラ
ンス・ＫＬＭ AIRF.PA は１．８％、格安航空のイージージェット EZJ.L は１．３％値を
下げた。