[コロンボ 11日 ロイター] - スリランカは世界銀行が定義する中所得国にとどまりながら、主に低所得国を対象とした融資を要請する。大統領府が11日明らかにした。
政府報道官はこれに先立ち、資金調達を容易にするため政府は「低所得国」に分類を変更するよう求めると述べていた。
大統領府は声明で「スリランカは中所得国のままだ」と言明し「国際開発協会(IDA)の融資を受けられる資格を与えるよう世銀に要請する」と説明した。
IDAは世銀のグループ機関で、最貧国に対して低金利や無金利の融資や補助金を提供している。
スリランカの今年の1人当たりの所得は3400ドル程度と推計されている。世銀は2021年の1人当たりの所得が1085ドル以下の国を低所得国と定義している。