[東京 31日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 112.26/28 1.1319/23 127.08/12 午前9時現在 112.38/40 1.1331/35 127.35/39 NY午後5時 112.43/45 1.1339/44 127.44/48 午後3時のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の1 12円前半。期末・年度末のこの日は、午前の取引で活発な実需のフローが観測されたが 、午後には年度末に絡む動きは一巡し、方向感に乏しい値動きとなった。
朝方112.40円台で推移していたドルは、日経平均株価の寄り付きを挟んで11 2.25円まで下落。輸出企業などのドル売り/円買いなどが入っていたという。 その後ドルは切り返し、仲値にかけて112.67円まで買い進まれた。 市場からは「たいていのところは手当てが終わっていたが、駆け込み的なフローで水 準が切り上がった」(国内金融機関)との声が出ていた。ただ、期末絡みの実需のフロー は、正午までに一巡し、午後は閑散な取引となった。市場では「為替面では、年度末を波 乱なく無事に通過できた」(国内運用機関)との声が出ていた。
前日の海外時間に、ユーロは1.1365ドルまで上昇し、2月11日につけた年初 来高値1.1377ドルに迫った。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長のハト派発 言を受けたドル売りの裏でユーロが強いという。 東京市場では前日の上昇の反動で、朝方の高値1.1340ドルから一時1.131 1ドルまで下落したが、東京終盤では下げ渋っている。 ドイツ連邦統計庁が30日に発表したドイツの3月消費者物価指数(CPI)速報値 は、欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(HICP)が前年比0.1%上昇し、前月 の0.2%低下から反転した。 前月比では0.8%上昇と、予想の0.7%上昇を上回った。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は31日、2016年度計画を公表す るとともに、15年度の管理及び運用実績の状況(運用資産全体の状況、運用資産ごとの 状況及び各運用受託機関等の状況など)を7月29日にホームページなどで公開するとし た。 市場では、通年より遅い運用実績の公開について「1―3月の運用実績が悪いことが 予想されるので、選挙をにらんだ政治的な配慮があったのではないか」(国内銀)との声 が出ていた。
(為替マーケットチーム)