2日のドル・円相場は、東京市場では107円64銭から107円89銭まで反発。
欧米市場でドルは107円73銭から107円05銭まで反落し、107円16銭で取引を終えた。
本日3日のドル・円は主に107円台前半で推移か。
欧米株安や米長期金利の低下を意識してリスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。
2日に発表された9月ADP全米雇用報告で民間部門の雇用者数は、市場予想を下回る前月比+13.5万人にとどまった。
米国の雇用創出のペースは鈍化しつつあるが、今のところ、雇用情勢は悪化しているとの見方は少ない。
ただし、通商問題などを巡る米中の対立が来年も続いた場合、米国の労働市場は一段と圧迫される可能性がある。
市場関係者の間では「10月追加利下げの可能性は高まった」との見方が広がっており、今月中に発表される雇用、物価、個人消費の関連指標に対する市場の関心は一段と高まることが予想される。
閣僚級の米中協議の行方が注目されているが、今回の協議で全ての問題が解決される保証はないことから、目先的にドルの上値は一段と重くなりそうだ。