■成長戦略
1. 中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』の進捗と修正
日本BS放送 (T:9414)は2016年8月期から2018年8月期までの3ヶ年中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』に取り組んできた。
計数目標としては、最終年度の2018年8月期において売上高15,000百万円を達成することをゴールとして掲げてきた。
同社にとっての当面の成長戦略とは、中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』を着実に実行することであったと言える。
初年度の2016年8月期は、売上高、営業利益ともに計画を達成した。
2年目の2017年8月期は、前述のように、売上高が計画に対して若干の未達で終了した。
業界全体の成長率が鈍化している状況に照らせば、前期比2ケタの増収率を達成したことは素直にポジティブであると弊社では評価しているが、同社自身はそれで満足することを潔しとしなかった。
2017年8月期の実績を踏まえて、同社は事業環境や進捗状況、成長戦略などを再検討し、今後の業績計画の修正を行った。
内容は、2018年8月期の売上高見通しを従来の15,000百万円から12,750百万円に引き下げ、売上高15,000百万円の達成時期を2020年8月期に2年間先送りする、というものだ。
本来であれば2019年8月期から新たな3ヶ年中期経営計画を打ち出すところであるが、今回の見直しにより、実質的には2018年8月期を初年度とし2020年8月期を最終年度とする新たな3ヶ年中期経営計画が開始されたと言えるだろう。
2017年8月期の2ケタ増収という実績は、良質の自社制作番組を送り出して広告収入の拡大につなげるという同社の事業戦略が着実に進捗していることを示していると言える。
しかし、計画に対して売上高が未達だったことは、広告収入を稼げる看板番組の充実度が当初計画に対してビハインドの状態にあることを暗示している。
また、15,000百万円という目標数値の意味合いやメッセージ性が非常に強いため、業績の計画と実績のかい離が生じた場合に投資家を混乱させる可能性がある。
そうした事態を未然に防ぐ狙いなどもあって、今回の計画修正に至ったと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
1. 中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』の進捗と修正
日本BS放送 (T:9414)は2016年8月期から2018年8月期までの3ヶ年中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』に取り組んできた。
計数目標としては、最終年度の2018年8月期において売上高15,000百万円を達成することをゴールとして掲げてきた。
同社にとっての当面の成長戦略とは、中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』を着実に実行することであったと言える。
初年度の2016年8月期は、売上高、営業利益ともに計画を達成した。
2年目の2017年8月期は、前述のように、売上高が計画に対して若干の未達で終了した。
業界全体の成長率が鈍化している状況に照らせば、前期比2ケタの増収率を達成したことは素直にポジティブであると弊社では評価しているが、同社自身はそれで満足することを潔しとしなかった。
2017年8月期の実績を踏まえて、同社は事業環境や進捗状況、成長戦略などを再検討し、今後の業績計画の修正を行った。
内容は、2018年8月期の売上高見通しを従来の15,000百万円から12,750百万円に引き下げ、売上高15,000百万円の達成時期を2020年8月期に2年間先送りする、というものだ。
本来であれば2019年8月期から新たな3ヶ年中期経営計画を打ち出すところであるが、今回の見直しにより、実質的には2018年8月期を初年度とし2020年8月期を最終年度とする新たな3ヶ年中期経営計画が開始されたと言えるだろう。
2017年8月期の2ケタ増収という実績は、良質の自社制作番組を送り出して広告収入の拡大につなげるという同社の事業戦略が着実に進捗していることを示していると言える。
しかし、計画に対して売上高が未達だったことは、広告収入を稼げる看板番組の充実度が当初計画に対してビハインドの状態にあることを暗示している。
また、15,000百万円という目標数値の意味合いやメッセージ性が非常に強いため、業績の計画と実績のかい離が生じた場合に投資家を混乱させる可能性がある。
そうした事態を未然に防ぐ狙いなどもあって、今回の計画修正に至ったと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)