[30日 ロイター] - 米ケーブルテレビ大手コムキャスト (O:CMCSA)が発表した第1・四半期決算は、売上高が市場予想をやや下回った。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、広告や映画、テーマパーク事業が打撃を受けた。第2・四半期も、これらの事業が影響を受けるとの見通しを示した。
カバナー最高財務責任者(CFO)は決算発表の電話会見で「新型コロナ感染拡大を受けて停止されていた経済活動が再開される中、スポーツの試合が引き続き延期されていることや経済状況により、広告収入は第1・四半期から大幅に悪化する見込みだ」と述べた。
同社は2021年の自社株買い再開をもはや見込んでいないとした。
第1・四半期の売上高は266億1000万ドル。リフィニティブのIBESデータによる市場予想は267億5000万ドルだった。
NBCエンターテインメントやユニバーサル・ピクチャーズを含むNBCユニバーサル事業の売上高は77億3000万ドルで前年同期比7%減少した。映画事業は22.5%、テーマパーク事業は31.9%、それぞれ落ち込んだ。
テレビ事業の売上高は8.8%伸びた。
コムキャスト帰属の純利益は21億5000万ドル(1株当たり0.46ドル)と前年同期の35億5000万ドル(同0.77ドル)から減少した。
特別項目を除いた1株利益は0.71ドルで、アナリストの予想(0.68ドル)を上回った。
ブロードバンド契約者数は47万7000人と、調査会社ファクトセットがまとめたアナリストの予想平均(36万4000人)を上回った。同事業の売上高は9.3%増の50億ドルだった。